グレイの海    2008
アクリルボード、布、写真画像、金属製スタンド
L.8400cm, W.550cm, H.100 cm、サイズ可変
空き店舗/川口、埼玉
[西川口プロジェクト] 街に展開する国際展

制作協力:永井機械鋳造株式会社
埼玉県川口市は、30人に1人が外国人という外国人集住地であり、なかでも西川口エリアは顕著である。かつてこのエリアには性風俗店舗が約200軒集積していたが、その多くがが撤退し、現在、街は大きく変わろうと模索している。丸山の展示は、そのような店の内装が取り払われ、コンクリートがむき出しとなった空間を使用し、3方に開かれた窓からのぞむ西川口の光景も作品に取り入れる。

人の波が寄せては返す都会の雑踏。 かつて「安全な国」と言われてきた日本も、このごろは背筋が寒くなる通り魔事件などが多発し、繁華街ではふと不安がよぎります。 周囲の人が信用できるかできないか、白黒判別できないグレイカラーの人の海が広がっています。
「このなかに鬼(テロリスト)がいる」と知ったら、あなたはひとりひとりがどんなふうに見えますか?あやしく思うのは、特定の外見や人種の人でしょうか?

(人の海のなかに、2005年の某都市でのテロ事件の犯人画像が3枚含まれています。)

ー会場の掲示コメントよりー

撮影:丸山常生
撮影:増田和弘
この展覧会で丸山は2つの作品を展示しています。「ウェルカムとプロブレム」ページもご参照ください。
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