虹を待ちながら     2009
撮影:門田光雅
麻ひも、種子、テープ、プラスチック袋、テグス
L.500cm, W.400cm, H.500 cm、サイズ可変
M.K.チュルリョーニス国立美術館 M.ジリンスカスギャラリー/カウナス、リトアニア
[Rain Meets Sun] 日本・リトアニア国際交流展
経済恐慌や新型インフルエンザの出現は世界を震撼させ、地球全体を先の見えない不安の中に落とし入れた。そればかりか、各地でのテロや紛争もいまだ途絶えることはない。私たちの日常に静かに舞い降りる“種”が、吉と凶のどちらの種なのかは、だれにも予測できない。
地表を俯瞰してみれば、多種多様な民族が同じ大地に生きている。多難な現状を共有するこれらの人々が、日々の営みを粛々と重ねながら、共存の象徴、祝福の虹があらわれることを願い、辛抱強く待っている。

感情に走る行動や混乱に対して、雨は鎮静作用や慰めとなるだろう。
本降りが過ぎ、やみそうな雨に薄日がさしてきた。
はたして虹はかかるだろうか?
撮影:杉本尚隆
>>[Rain Meets Sun] 日本・リトアニア国際交流展の詳細は少しお待ち下さい
Copyright (c) MARUYAMA Yoshiko, All rights reserved.