Human Time Circle 9901    1999
写真画像、布、竹
D.270cm, H.200cm
板橋区立美術館/東京
[板橋の作家展]
“歴史は繰り返す”と言われる。 今でこそ、強大な征服者による領土の大胆な拡大はないが、それでも世界各地で、自ら正当化した理由と巧妙な手段による紛争が絶えないのは事実だ。“時の断片を連ねたら 、一周してあたかも元の位置に戻るかのように”同じことを繰り返すヒトの時間・歴史。 時を連ねる竹の細枝は、終わりのない唐草の連続文様のように渦巻きながら複雑に絡み合い、環を形成していく。しかしその連なりは、ひとりひとりが注意深く見守らなければ終焉を迎えかねないほどに、危うげで壊れやすいものなのだ。 そのような時のサークルの下に、薄布の厚みほどの一生を生きる私達ヒトの様々な表情が翻る。
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