3.11以降の福島第一原発周辺には、暮らしの痕跡を残して人間だけが消失した地がある。そこにある静けさ。おびただしい数の枯死した葉と、壁の外にはサンクチュアリと化した生のかがやき。 沈黙することと、明示することの間には、無限のグラデーションが広がっている。かすかに存在する「なにか」は、あたかもゴーストのように、ずっと私たちの傍らにそっと居続けるのか。
丸山芳子、丸山常生、アンティ・イロネン(フィンランド)の3人によるコラボレーション。
2011
葉、土、靴、遮光ネット、屋外風景、ボード、他 L.650cm x W.415cm x H.470~428cm 遊工房アートスペース/東京 [遊工房アートスペース10周年記念展]