プロジェクト

精神の<北>へ Spirit of “North”

2011 〜

2011年の東日本大震災後、丸山が郷里である福島・東北の再生を願い、2011年より準備活動を開始する。福島県会津地方の有志や、福島県立博物館による「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」の協力を受けて、2013年から会津地方に滞在する国際交流活動をスタート。その後、独自の運営によって、福島だけでなく、東京や海外での交流活動に展開している。

テーマ/
「地球の北方に住む人々には、国や民族の違いを超えて、何か共通の精神性があるのではないだろうか?」
この探究心を持って、日本の東北地方と世界の北方のアーティストを要とする交流により、「北方人同士に共通する精神性とは何か」「東北人のアイデンティティとは何か」を探る。これによって、東北人の心の再生を応援するとともに、世界の北方人同士や北を志向する人が向き合う交流によって、共に北方論を織り継いでいく、地球規模のプロジェクトをめざしている。
活動方法として、「地域性を深く知る探求とグローバルな視点とを結ぶ交流」と「美術と他分野との感性と知の交流」を重ね合わせ、フレキシブルな息の永い活動をめざす。

企画・主催/
精神の〈北〉へ 実行委員会
丸山芳子(実行委員会代表)と開催の中心メンバーで構成する。

精神の<北>へサイト
記録集のお申し込みは、上記のサイトか、
当サイトのニュース「精神の〈北〉へ 3冊の記録集」ページ。

これまでの開催・アーティスト/
vol.1:
2013年・旧嶋新商店 三十八間蔵(福島県喜多方市)
Vigdis Hougtro、Margrethe Aas、Su Grierson、丸山芳子
vol.2:
2014年・旧嶋新商店 三十八間蔵(福島県喜多方市)
吉岡まさみ、小林花子、佐立るり子、丸山芳子
vol.3:
2014年・東町蔵屋敷 会陽館(福島県喜多方市)
小野良昌、千葉奈穂子、丸山芳子、協力:長谷川浩、山中雄志、菅家博昭
vol.4:
2015年・Steps Gallery(東京都中央区銀座)
千葉奈穂子、丸山芳子、Helena Junttila、Antti Ylonen、Kaisa Keratar、
vol.5:
2015年・小田付地区南町蔵屋敷群(福島県喜多方市)
千葉奈穂子、丸山芳子、Helena Junttila、Antti Ylonen、Kaisa Keratar
vol.6:
2017年・西会津国際芸術村(福島県西会津町)
Amanda Billberg、丸山芳子、丸山常生、石倉敏明、高島正志、スノーコレクティブ
vol.7:
2017年・東京都美術館(東京都台東区上野)
石倉敏明、田附勝、高島正志、千葉奈穂子、丸山常生、丸山芳子、Amanda Billberg、Vigdis Haugtro、Helena Junttila
vol.8:
2018年・ギャラリー・オフグリッド(福島県福島市)
丸山芳子、Amanda Billberg、Vigdis Haugtro、Helena Junttila
対談:赤坂憲雄
vol.9:
2018年・トキ・アートスペース(東京都渋谷区神宮前)
赤阪友昭、丸山芳子、Amanda Billberg、Vigdis Haugtro、Helena Junttila
vol.10:
2019〜2020年・ロヴァニエミ美術館(フィンランド、ロヴァニエミ市)
石倉敏明、千葉奈穂子、中津川浩章、丸山常生、丸山芳子、Auri Ahola、Amanda Billberg、Titta Court、Mia Hamari、Helena Junttila、Jukka Tarkiainen

ギャップ・ダイナミクス

2013 〜 2014

板橋区立美術館における現代美術企画シリーズ「発信//板橋」2回目として開催された展覧会。
丸山芳子と丸山常生(夫)が、コミッショナー兼参加作家として、開催テーマ、作家選定、会場構成などを企画し、担当の副館長 松岡希代子氏とともに実施した。

テーマ/
成熟した森の中で大樹が倒れ、森の頂きに開く大きな穴をギャップといい、その穴から森の底に差し込む陽光によって発芽が起こり、植物群がダイナミックに移り変わりながら、やがて森の平衡状態に戻って行く過程をギャップ・ダイナミクスという。
2011年以前の社会を森に例えるなら、3.11は地響きを立てて巨大なギャップを空けた。社会につけられた傷とも風穴とも言えるギャップに、アーティストはどのように働きかけ、新たな発芽の端緒を切り開いていくのか?

会期/2013年11月26日~2014年1月5日
会場/板橋区立美術館、東京
アーティスト/大矢りか 金沢寿美 任田進一 中津川浩章 丸山常生 丸山芳子

Between ECO & EGO ーエコとエゴのはざまでー

2003 〜 2006

2003年から2006年まで継続開催した現代美術のアートプロジェクト。

テーマ/
地球生態系の一部としての人間のあり方[ECO]と、生きるための日常行為や欲望や生きがい[EGO]という不可欠なふたつのはざまで、私たちはいかに折り合いをつけていくか?

企画・主催/
Between ECO & EGO実行委員会
丸山芳子(実行委員会代表)・丸山常生(アーティスト・夫)・金子良治(KAWAGUCHI ART FACTORY代表)を中心メンバーに、参加作家や開催地市民や有志の協力を得ながら、開催地の特性をテーマに取り込んだ多彩な活動を展開した。

2003年:プレ展、20004年:本展/ 2005年:プレ展、2006年:本展という、2サイクル。2004年の本展開催後、このプロジェクト開始のきっかけとなったギリシャにて、日本展の紹介とギリシャとの交流展を開催。2006年は、これまでに交流のあった海外のアーティストの作品を加え、同じテーマでの国内外作家の表現を紹介した。

アーティスト/
2003・2004年:
池田一 石川雷太 伊丹裕 兼古昭彦 川上香織 高野浩子 小瀬村真美 新生呉羽 原仲裕三 ヒグマ春夫 広田美穂 丸山常生 丸山芳子 山岡佐紀子

ギリシャ展:
丸山常生 丸山芳子 Klaus Pfeiffer

2005・2006年:
石川雷太 岡部昌生 佐藤一枝 椿原章代 花上直人 ヒサヨシ 丸山常生 丸山芳子
海外作家(2006年のみ)
Andree Weschler, Artur Tajber, Barbara Maron, Belu-Simion Fainaru, Boris Nieslony, Caroline Dear, Christina Lindeberg, Diana Radaviciute, Diane Maclean, Francisco Felipe, Francisco Sepulveda, Hortensia Ramirez, Jason Lim, Klaus Pfeiffer, Klavs Weiss, Lars Wikstrom, Liina Siib, Manou Soobhany, Massimo Zanasi, Neda Razavipour, Nenad Bogdanovic, Sakino, Saulius Valius, Siamak Filizadeh, Simin Keramati, Su Grierson, Sylvia Winkler, Stephan Koeperl, Tang Da Wu, Victor Martinez Diaz, Wanli-Furukawa Mari, Wu Ye

開催地/
埼玉県川口市内各所
市内各所に点在するユニークなスペース(鋳物工場・旧民家・神社・リサイクルストックヤード・他)を会場に、アーティストの表現を大規模に展開した。

会期/
[Between ECO & EGO 2004 日本展] (5/29-6/20)
[Between ECO & EGO 2004 ギリシャ展] (8/22-29)
[Between ECO & EGO 2006] (10/22-11/3)
>> Between ECO & EGOサイトへ

ECHO ーエコー・プロジェクトー

2003 〜 2004

国際アートシンポジウム[ON THE EDGE](2001年リトアニア)参加による海外作家との交流のなかで、互いの類似や差異を理解し、認めた上でのコミュニケーションの重要性を実感した3人の女性アーティストが開始した、国際交流プロジェクト。
海外から招いたひとりのアーティストとの交流展・トーク・ワークショップなどを通し、観客とともに、招待作家個人の意識や生き方、民族性などに向き合い、ひとりを理解することから相互理解の意識が世界へ共鳴・伝播(エコー/こだま)することを目的としている。

企画・主催/
エサシトモコ・本多真理子・丸山芳子

招待作家/
Su Grierson (スコットランド)

これまでの開催/
vol.1:
2003.3/1-3/29 トキ・アートスペース・アネックス

vol.2:
2003.6/23-6/28 トキ・アートスペース、表参道画廊

vol.3: [TWO 二 Connecting]
Griersonとエサシの二人展
クロフォード・アートセンター(スコットランド)

vol.4: [Su Grierson 展]
2004.10/9-11/7 横浜美術館アートギャラリー

>>ECHOプロジェクトサイト(エサシトモコ)へ