個展「地の脈 Veins Beneath」のご案内
昨年の梅雨の時期に開催した個展「雨の名前」に続き、今年も地球を取り巻く水の循環現象から想像をめぐらしたテーマで発表します。どうぞお立ち寄りください。
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丸山芳子展 「地の脈 Veins Beneath」
2025.6.16 (mon.)-28 (sat.) 日曜日休廊
11:30 – 19:00 21(土)17:30まで 最終日16:00まで
いりや画廊
〒110-0013 東京都台東区入谷2-13-8
tel: 03-6802-8122
https://www.galleryiriya.com
〈催し〉
6/20(金)17:00~19:00 作品集出版記念トーク
石倉敏明(芸術人類学、神話学/秋田公立美術大学准教授)× 丸山芳子
石倉氏は、丸山のプロジェクト「精神の〈北〉へ」の開催(西会津国際芸術村、東京都美術館、ロヴァニエミ美術館など)に、展示や講演で参加。新刊の作品集には論考を執筆していただいている。
6/27(金)17:30–19:00 プロジェクト「精神の〈北〉へ」紹介プレゼンテーション
丸山が企画している「精神の〈北〉へ」は、10月に、vol.15 (福島県喜多方市)、vol.16 (10/13-18 いりや画廊)を開催する。
そこで、プロジェクトのこれまでとこれからの活動や、今年の開催計画について紹介する。
〈新刊の作品集〉
『MARUYAMA YOSHIKO works:1982―2024』
A4縦変形 作品ページフルカラー 全256ページ 3000円(税込)
このサイトの「ニュース」でも一部を紹介中。
個展会場にご来場の方には、2000円にてご購入いただける。
地の脈
私たちが生きる地球の表層は、地殻活動や気象的現象、戦争や繁栄を含むヒトの営みによって、その姿を変える。しかし、変わりゆく地表の下に意識を向けると、そこには幾層にも深さを変えて地下水が流れている。
想像してみる。地下水脈に向かって地球上の各地から触手のようなものが降り、その地域にとって適する水脈を探し当てて地域性を醸成している様子を。そうであるなら、遠く離れた地に育まれた精神文化同士が水脈を共有していて、共鳴するのではないだろうか?
地野菜や地酒が産地の水や土や気候によって特色を持つように、人も、生きている地の食や精神文化や経験によって人格を為す。そして、共鳴する相手を求めるだろう。
たとえば東北地方、ラップランド、スコットランド、アイルランド…そして、爆撃で地表が荒らされても、その地でずっと昔から育まれてきた精神文化が生き続けている地…。
たとえ地表が不寛容の末に荒廃しても、共鳴を求める人の精神は生き続け、奥底に脈々と流れ続けると信じたい。

丸山芳子展 DM写真面

丸山芳子展 DM_宛名面