精神の〈北〉へ2021 ふたつの流れが出会うところで
今年の「精神の〈北〉へ」は、日本とスコットランドのアーティストたちが連携し、連続交流展を開催する。
「精神の〈北〉へ」の1回目に招いたSu Griersonが、スコットランドでConfluence of Northプロジェクトを立ち上げ、日本のSpirit of Northと常に連携して、両国で以下のような日程に最終決定した。
–6/8~26 パース市にて交流展
-9/5 シェトランド諸島 Yellにてオンライン・プレゼンテーション
-10/3~16 喜多方市にて交流展
-10/23~29 西会津町にて交流展
-10/23~11/27 ルイス島にて交流展
コロナ禍のため、昨年から離れたままの対話を続け、6月に最初の交流展、9月にはオンラインによるモニター越しのプレゼンテーションと交流対話を実施した。
さて、いよいよ10月から日本で2つの交流展。
喜多方と西会津の開催は、それぞれの会場にも特徴がある。
喜多方展/文化庁より「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されたエリアの、3つの個性的な蔵。
西会津展/元中学校だったレトロな木造校舎をそのまま活かした、文化発信拠点。
日本とスコットランドからの8名が、2人ずつ4組のペアを組んで、協働で作り上げるインスタレーションがメインである。その表現は、絵画や映像や写真や、はじめからそこにあったもの、その空間の佇まいも作品をつくる要素となり、それぞれが共鳴しながら存在感をしめす。
西会津展とルイス島での開催は同日スタート。日本とスコットランドの会場の4組の作品は、距離を超えて互いに共鳴するだろう。
<<西会津展での催し:10/24>>
●14:00-16:00/ 講演「北と惑星思考」結城正美
自然や環境は人間の歴史のなかで語られてきたけれども、惑星という視座は、近年になって出現したものである。人間の時間尺度を優に超えた惑星、そこに私たちは住んでいる。そのことを文学作品を手がかりに考えてみたい。
(青山学院大学 文学部英米文学科教授:環境文学・アメリカ文学)
●18:00-20:00/ 国際交流オンライン・コミュニケーション
同時開催中の両国会場同士をつなぎ、この活動を振り返る。
主催:精神の〈北〉へ 2021実行委員会
共催:西会津国際芸術村(運営:一般社団法人BOOT)
助成:公益財団法人 花王芸術・科学財団 公益財団法人朝日新聞文化財団 公益財団法人 野村財団
協力:キタ美実行委員会 喜多方市小田付地域おこし協力隊 画廊星醫院 千葉奈穂子 中澤ナオ 株式会社堀内カラー