この世は廻る
地球上では、鳥が渡り、野生動物が移動し、魚が回遊し、花の種子が浮遊し、人も旅をし移住する。このように自然界は人間がつくった境界とは関係なく、それを越えて廻っている。
美しい花とその後のおいしい果実は、命あるものの使命“種の存続”のプログラムの一環である。プログラムの使命を凝縮したカプセルのような種子。それは“吉凶不明の出来事の種”を象徴することもできる。自然界の営みのように、出来事の種子はだれにも気づかれずに静かに舞い降りる。今や全世界は運命共同体として、それがいつのまにか着地していることを受け入れ、対応するしかない。種子が吉と出ることを祈りながら。
すべての鉢は、新しい土を入れて3ヶ月のあいだ屋外に放置したもの。飛来した種が芽を出している。