羽化 – 世界が変わるかもしれない#1601

青虫が蝶に変わるサナギの時期、その体内では何が起こっているだろうか?
サナギの体内では、不要な細胞の死と新たな細胞の生成が同時に行われ、ドロドロになっているらしいのだ。死んだように無反応になり、体内の大改造を経て生まれ変わるサナギに、2011年の日本で起こった大震災と原発事故をきっかけに、変わろうともがく私達人間を重ねてみる。
羽化の時がくる。飛び立つ蝶は、自ら立ち直ろうと、意思を持って生きて行こうとしている。さまざまな姿に変容して宙に散り、創造力で世界を変えて行こうと。

地下貯蔵庫のこのインスタレーションと連動し、羽化の兆しを察した生き物が反応している絵画をギャラリースペースで展示した。