「ウェルカム」?「プロブレム」?
秋になると、樹木や草花の種が落ちたり、風に乗って方々に舞い降りる。実にユニークな種の姿は、世界中の人間の多様さと同じだ。種を眺めるのは楽しいが、それらがあなたの鉢や庭に着地し根を下ろしたら、あなたは受け入れるだろうか?困るだろうか? 同じように、様々な国からの観光客との交流は楽しいが、彼らがあなたの周囲に定住することを、歓迎できるだろうか?
(作品の白い台と赤い鉢を、日本の国旗に似せ、観客にとっての身近な土地-自分の近隣、街、国などに例え、天井から舞い降りるさまざまな種子は、移住してくる外国人に例えている。鉢の草は、新しい土を入れて3ヶ月間、屋外に放置したら発芽したもの。)
西川口プロジェクト
埼玉県川口市は外国人集住地であり、とりわけ西川口エリアは顕著である。ここに200軒集積していた性風俗店舗の多くが、2000年代中頃の行政による一掃によって撤退した後、街は変わろうとしている。丸山は、そのような店の内装が取り払われた空間と、その窓からのぞむ西川口の光景を表現に取り入れ、2つの作品にする。
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