グレイの海

人の波が寄せては返す都会の雑踏。 かつて「安全な国」と言われてきた日本も、昨今は衝動的な通り魔事件などが多発し、繁華街ではふと不安がよぎる。見知らぬ人々が信用できるかどうか白黒判別できない、グレイの人の海が広がる。作品の人波のなかにテロリストがいると知ったら、あなたはひとりひとりがどんなふうに見えるだろう?あやしく思うのは、どんな外見の人だろうか?

(作品のなかに、2005年のロンドン同時爆破事件で報道された犯人画像が3枚含まれている。)


西川口プロジェクト
埼玉県川口市は外国人集住地であり、とりわけ西川口エリアは顕著である。ここに200軒集積していた性風俗店舗の多くが、2000年代中頃の行政による一掃によって撤退した後、街は変わろうとしている。丸山は、そのような店の内装が取り払われた空間と、その窓からのぞむ西川口の光景を表現に取り入れ、2つの作品にする。

この展覧会でのもう1つの作品「ウェルカム」?「プロブレム」? ページ >>