精神の〈北〉へ vol.10:ロヴァニエミ美術館の開催に向けて
「地球の北方に住む人々には、国や民族の違いを超えて、何か共通の精神性があるのではないだろうか?」2010年、フィンランドの北方のラップランド地方へ旅したとき、このように直感しました。その翌年、東北で大震災が起こり、多くを失った東北の人々への応援として、東北人である私自身の事としても、東北人のアイデンティティを再認識するべき時は今なのだと感じました。そこで2012年から、人類という視座で北方人の精神性を探るテーマの国際交流活動を福島で開始し、継続してきました。
そして10回目の開催を、日本とフィンランド修交100年にあたる今年、ラップランドの地で実現します。テーマを直感した地に報告に帰るような縁をかみしめながら、準備に取り組んでいます。
東北と、フィンランドの東北とも言えるラップランド。最もふさわしい交流の地で、双方が持つ背景と精神性を、じっくり向き合わせる機会にしたいと思います。
日本からは東北に縁ある5名が参加、国内外から合計9名による、展示・公演・講演の多面的な表現でテーマに迫ります。これまでの会津地方での充実した活動も紹介します。
開催名/精神の〈北〉へ vol.10:かすかな共振をとらえて
会期/2019年9月20日- 2020年1月26日
会場/ロヴァニエミ美術館(ロヴァニエミ市、フィンランド)
表現者/
日本:丸山芳子、中津川浩章、丸山常生、石倉敏明、千葉奈穂子
フィンランド:ヘレナ・ユンティラ、ミア・ハマリ、ティッタ・コート
スウェーデン:アマンダ・ビルバリ
講演者/
石倉敏明、ソイリ・ニュステン-ハーララ、丸山芳子
主催/
精神の〈北〉へ実行委員会、(リンク http://spirit-of-north.net/ )
ロヴァニエミ美術館(リンク http://www.korundi.fi/en/Rovaniemi-Art-Museum )