外周には手の画像が積層して人間の時間/歴史を表す。人間は永遠に同じ行為ー互いに疑い、争い、群れ、愛すーを繰り返している。これが私達の生きる波打ち際なら、中心に向かい、変容した手の画像が水のうねりとなって、至るのは深い海底。「希望」のみを封印したパンドラの箱が眠る。たとえ世界が不寛容と危機に満ちていたとしても、未来への希望さえあれば、私達人間は生き抜くことができる。
2004
紙、写真画像、箱、石、砂、貝、音響 300x 350 cm ナクソスタウンホール / ナクソス、ギリシャ [BETWEEN ECO & EGO 2004 IN GREECE] 国際アートプロジェクト