サイレンス

3.11以降の福島第一原発周辺には、暮らしの痕跡を残して人間だけが消失した地がある。そこにある静けさ。おびただしい数の枯死した葉と、壁の外にはサンクチュアリと化した生のかがやき。
沈黙することと、明示することの間には、無限のグラデーションが広がっている。かすかに存在する「なにか」は、あたかもゴーストのように、ずっと私たちの傍らにそっと居続けるのか。

丸山芳子、丸山常生、アンティ・イロネン(フィンランド)の3人によるコラボレーション。