寄る辺なき時代の窓に#0511

ステンドグラスに神が表現されていた頃、神という概念が人々の精神を束ねていた。現代、多くの人々にとって宗教が精神生活のよりどころではなくなり、それぞれの欲求の元に生きている。そして、共通項よりも互いの差異の方が浮き彫りとなり、理解を困難にしている。しかし、同じ人間であること、人類としてのヒストリーを共有していることに立ち返るなら、互いの理解は難しいことではないのではないか。